“保険は人生でマイホームの購入の次に高い買い物”
と言われるように、毎月微々たる保険料も積もり積もればかなりの額になります。
(自動で引き落とされることが多いため、どれだけ払っているかが分からなくなるのも怖いところです)
じゃあ保険はいらないの?
そうは言ってません。
いざという時の保障は頼りになるし、必要な保険に必要なだけの安心料を払うのも保険の大事な役割です。
大事なのは本当に個人個人にとって必要な保障かということです。
ライフスタイルや将来設計によって皆が同じ保障を求めているわけではないので必要な保険も異なるのです。
さて、今回私が伝えたいのが数ある保険の中でもメジャーな保険である「民間の医療保険」についてです。
かねがね民間の医療保険は不要論も持ち上がることも多く、議論になるところ。
実は30歳台、二児の父である私は最近このような民間の医療保険を解約しました。
多々論じられる医療保険不要論を交えながら、
私が医療保険を不要と思った理由について、リアルな解約までの思考をお伝えします。
民間の医療保険不要論の根拠は?
日本には国民皆保険と呼ばれ、誰しもがなんらかの保険に加入できるような優れた制度があります。
公的な医療保険は、サラリーマンでは健康保険や共済組合が、自営業などの人は国民健康保険があり、70歳までは医療費のうちでも自己負担は3割ですみます。
しかしながら先のような制度だけでは、入院や手術などで生じる馬鹿でかい費用となるとかなりの負担に感じます。
ここで活躍するの「高額療養費制度」です。
これは医療機関の窓口で支払う医療費を一定額に止めるもので、詳細な計算は省きますが(収入によって限度額が異なる)、大多数の人は一月の医療費が10万を大きく超えることはないでしょう。
しかもこの制度は、医療費の支払いが長期にわたり過去12ヶ月に3回上限に達すると4回目以降の限度額が更に下がることになるのです。
さらにサラリーマンなど企業に勤める人であれば、傷病手当金と呼ばれる制度で、病気休業中でも給料の保障が受けられるのです。
もちろん仕事中の怪我や病気であれば労災などもありますしね。
これだけ手厚い保障が受けられるのはありがたいことですね。
でもあまりにも長く入院する場合は足りるのかな?
….とお思いかも知れませんが、昨今の医療機関は膨大に膨らむ医療費の削減のため、よほど重篤な疾患や、慢性的にケアが必要な疾患でない限り、そんなに長期間入院させてもらえません。
骨折程度では松葉杖をついて早々に帰ることが多いため、医療費はそれほど嵩みません。
もちろん個室など差額のベッド代などの贅沢料は覚悟しなければなりませんが。
一方で民間の医療保険の必要論は?
では、どのような人が民間の医療保険に加入すべき人なのでしょうか。
簡単な答えは公的な医療保険を含む社会保険が十分でない人たちですね。
具体的には、
このような社会保険の手薄な自営業の人たちや、
ほとんど貯蓄のない家庭や、就職したての若者たちではないでしょうか。
つまり、社会保険で賄ってもらったとして、
それでも自己負担額が家計を大きく圧迫してしまうような人たちですね。
このような場合にはたとえわずかながらでも貯蓄をしながら、
掛け金の安い民間の医療保険に加入するのもありなのではないでしょうか。
医療保険解約までのリアルな思考
さて、ここからは私のリアルな話にうつりましょう。
私のプロフィール
当ブログのプロフィールを見てもらえれば分かると思いますが改めて。
30歳代の既婚男性、妻と二児の未就学児と同居しています。
職業は医療系のサラリーマンで、世帯収入は500万前後(妻は専業主婦)であります。
金融資産はざっと500万程度ですね。
現在まで継続している種々の保険は以下の通りです。
【私】
生命保険(終身、積み立て)
医療保険(終身、掛け捨て) ← 今回解約に至ったのはこの保険
【妻】
生命保険(固定期間、積み立て)
医療保険(終身、掛け捨て)
【子供】
学資保険×2
詳細な金額は省きますが、積み立て、掛け捨て合わせて月の保険料は5万円程。
満期になれば後々返ってくる分がほとんどであるが、毎月これだけの出費は少ない収入の中では容易ではありません。
そこで白羽の矢が立ったのが私の医療保険です。
解約した保険の内容
今回解約に至った民間の医療保険は、
某大手の保険商品で、掛け捨ての終身タイプです。
月々の支払いは約2200円で、値段は固定です。
保障内容は、簡単に言うと入院1日に付き5000円が60日間受けられるというもの。
ガンに特化した特約などはありません。
一般の方々には非常にありふれた保障内容ですね。
医療保険を不要と思った私の思考
家計の毎月の出費を圧迫している保険料を減らそうと思い、目をつけたのが民間の医療保険です。
先に長々と解説したように、サラリーマンである私は種々の社会保険保険を利用することができ、公的な保障だけで多くが賄えるというのが最も大きな理由です。
そして、いざという時の貯蓄もそこそこは蓄えています。
そして何より、掛け捨てというまさしく安心を買ってる安心料が気に食わなかったのです。
考えてもみてください。
例えば30歳から60歳までの30年間に支払う保険料は、
2200円×12ヶ月×30年=792,000円
こんな高額な安心料がありますか。
たとえその間に怪我をして入院することになったとしても、一回の入院の最大の保障金が30万円程度です。
少なくとも2回以上は入院することが必要ですよね。
結局のところ、民間の医療保険で備える必要がないのではないかという結論に至ったのです。
まとめ
今回は医療保険不要論と、リアルに医療保険を解約するに至った思考過程などを紹介しました。
では、どのように備えるかというのが重要なポイントですね。
金利の低い金融機関での貯金では勿体無いので、
つみたてNISAという形で医療保険の補填を含む資産運用を始めました。
今回の内容は全くもって私個人の見解であるため、
万人に共通する訳ではないことをご理解ください。
実際に今回の選択が正しかったかどうかも、
現段階では全く分かりません。
“なんとなくお金を払い続けている”
ということがどうも腑に落ちない!
なんていう人は、是非一度検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに「生命保険」の必要性はどうなのでしょうか!?
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